BL「壁の中の天使」感想(ネタバレ注意)ロマンチックなファンタジー

天使と人のロマンチックな恋物語。
壁に描かれた二人の天使が、壁から抜け出してそれぞれ恋をします。
壁の中の天使
びっけ先生の作品です。
では、ここから「BL【壁の中の天使】感想(ネタバレ注意)ロマンチックなファンタジー」についてまとめます。
壁の中の天使 あらすじ
画家のロレンツ・ディンケルは、ある画材店の外観に壁画を描くように頼まれます
彼が描こうと決めたのは二人の天使。
右がユリウス、左がマリオンです。
夜になると、ユリウスとマリオンは壁から抜け出て遊び回ります。
ユリウスは、いいにおいがしたのでその部屋をのぞいてみたのですが、それはロレンツの部屋でした。
目が合って隠れたユリウスですが、幽霊でもいいから絵のモデルになってくれないかとロレンツが言うので、手を伸ばします。
それから夜になると、モデルをするようになって…
壁の中の天使 感想(ネタバレ注意)
※(ここからはネタバレになる可能性あり)
最初は、壁画の右側に描かれたユリウスとロレンツのお話。
ロレンツは、画家魂なのかさほど驚くこともなく、ユリウスの存在を認めてましたね。
とにかく美しいから絵のモデルになってほしいと思ったからでしょうが、それって自分の描いた絵がキレイって自画自賛じゃね?なんて思いながら読んでました。
あとでマリオンも同じこと言ってましたが(笑)
素直なユリウスと誠実なロレンツだから安心して読めたのですが、朝になったらどうなるの?ということがわかるまでは、それだけが心配で…
そして、この作品のキモは、やはり左側の天使マリオンでしょう。
漫画の表紙に描かれているのが、黒髪の天使がマリオンです。
マリオンがロレンツに話をしたりユリウスを説得しないとふたりは分かれてしまったかもしれないし、このふたりのことがあったからこそ、その後のマリオンの話に重みが出てきます。
マリオンの恋の相手はレオという小説家。
マリオンが、彼女にフラレて酔っ払っていたレオを助けたことがきっかけでふたりは出会います。
レオが文字を教えてくれるというので、ユリウスに手紙をかけたらと教わることにしたマリオン。
その後だんだん親しくなっていきます。
このふたりのお話を読むと、壁画から出た絵が朝日にふれるとどうなってしまうのかがわかりますが、マリオンは知ったことによってユリウスがどうなったのかより心配になってしまうんですね。
それに、ロレンツとユリウスは最初からすんなりうまくいきましたが、マリオンとレオンはそうスムーズにはいきません。レオをフッた元彼女の死がきっかけで会わなくなったり、壁画が塗りつぶされてしまいそうになったりと、ハラハラするところが多いですね。
でも、最後がすっごく良かった!!
マリオンとレオの気持ちが通じ合ったと分かる瞬間は最高!
その後も、ユリウスを再会することもできて、こんなに気持ちよく読み終わった作品はないだろうというぐらいでした。
エロい部分はありません。ほんのちょっとキスシーンがある程度なので、BL初心者にもおすすめです。
以上「BL【壁の中の天使】感想(ネタバレ注意)ロマンチックなファンタジー」でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。