BL漫画「異世界の沙汰は社畜次第」のあらすじや感想(ネタバレ注意)をまとめました！
聖女召喚計画に巻き込まれた社畜リーマンが、異世界でもバリバリ働いて国を改革していくお話。
彼の体を気遣って過保護になる騎士団長との恋に注目！
「異世界の沙汰は社畜次第」
采和輝先生の作品です。
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「異世界の沙汰は社畜次第」のあらすじ
- 近藤誠一郎(こんどうせいいちろう)
聖女召喚計画に巻き込まれてしまった社畜リーマン - アレシュ＝インドラーク
魔法＆魔素耐性がなく死にそうになった近藤を助けた騎士団長
三十路手前のサラリーマン近藤は、帰宅途中に叫び声を聞き、声のする方へ行ってみます。すると女性が地中に埋まりそうになって助けを求めていました。
助けようと手を伸ばしたものの、彼もまた引き込まれてしまい…
気づくとそこは異世界のロマーニ王国。
彼は、聖女召喚計画に巻き込まれてしまったのでした。
望みを聞かれて仕事が欲しいと答えた近藤は、王宮経理課で働きだします。
ところが、働き出したことがきっかけで、アレシュ＝インドラーク騎士団長と急接近！？
「異世界の沙汰は社畜次第」の感想(ネタバレ注意)
BL漫画なんだけど、普通に異世界・転生漫画として楽しめる作品ですね。
とはいえ、しっかりBL展開になる要素があるので、これからがより楽しみです。
4巻あたりから、ふたりの恋愛要素の内容が増えてきます。
1巻の感想
1巻は、ざっくり言ってしまうと、異世界の説明や召喚された近藤と女子高生・白石優愛(しらいしゆあ)の状況が描かれているって感じ。
近藤は、社畜だったのもあって、異世界でもバリバリ働くことになります。
そして、身分とか魔力の強さが重視されるこの異世界では、細かい事務作業などは適当だったために、近藤はこの国の財政がかなりヤバいことに気づくわけです。
そして、会社で培った能力によって、様々な改革を提案していくことに…
彼の行動と仕事っぷりを気に入った宰相が出世させ、さらに仕事に没頭していくことになります。
しかし彼は、聖女の優愛とは違って巻き込まれて召喚されたことから、魔力に耐性がなかった…
そのため、栄養剤の飲みすぎで中毒を起こした際にから治療を受けたものの、魔力酔いをおこし、放っておけば命が危ないという状況になってしまいます。
そこで、アレシュに魔力をなじませて治療してもらうんだけど…
しかし1巻では恋愛的な要素はありませんし、エッチシーンもしたことが分かる程度の描写です。
ここから、ふたりの関係が変わっていったり、近藤の仕事によってこの国もまた変わっていくのか…と期待するストーリー内容ですね。
召喚の本命だった聖女・優愛がハッキリ言って超ウザい！！
BL作品に女性が登場してもまったく気にしない私ですが、この優愛には超イラつきましたから、もともと女性の登場が多い作品が苦手な方は要注意！
そもそも、自分で助けてって手を伸ばして近藤を巻き込んだんですよ。
なのに、召喚された後に始めて正式に会った時の態度といったら…
彼女の態度やセリフは、3巻まではとにかく腹が立ちます。4巻ではガラッと彼女も変わりますけどね。
彼女のそばについている第一王子のユーリウスがめっちゃえらそうで何様だ？って感じ。これはもう異世界あるあるですね。
近藤のことを理解し味方となるいい人達との出会い、危機感がなく甘い考えの聖女・優愛と彼女を崇拝しているが故に、近藤を良く思わない人達の敵・味方バランスが良いストーリーになっています。
色々な意味で、今後どうなるのか？と期待感がぐっとあがる感じです。
2巻の感想
2巻は、アレシュが近藤に対して過保護になり、これでもかってぐらい身近な存在になっていく様子が描かれています。
まず、アレシュによって医務室に連れて行かれた近藤は、医務局長のシーロ＝クエルバスに体を調べてもらうことになるんですよ。
これってすごい大変なことなんですよ。
薬も魔法も使えないから、ほんのちょっとした怪我でも命取りになるってことです。
そのため、魔素の少ない食事を中心にとり、耐性を作りながらゆっくり栄養摂取していく必要があると判明しました。
少しずつ変わっていくメインふたりの関係性は要チェック！
その後、近藤はアレシュに昼休憩や食事の管理をされることになります。
ちょっとした治療として頻繁にキスもされるように…
恋愛的な要素は、近藤がまだ仕事のことばっかり考えているのでさほど進展はありませんが、キスしたあとに何か考えてはいます。
一方アレシュの方は、彼のことをかなり気になってはいるんですよね。
今は無自覚でしょうが、確実に意識するようにはなっています。
そうでないと、あそこまで過保護にはならないはず。
しかも、近藤の年下は恋愛対象外という言葉にかなり反応してましたからね。
さらに、仕事にこだわる近藤と言い合いをした時に、この国の財政が困窮していることを初めて聞き、自らも意識して書類仕事をするようになっていきます。
ふたりの距離感がどんどん近づいて影響しあっていることは間違いありません。
そして、しつこいようですが、言わせてください！！
優愛がまたやらかしてくれる…
聖女の責任はどこにいった？と思えるほど、恋に夢中？
あれだけ「私しかいない」などといかにも聖女をがんばるような口ぶりだったのに、あまりにも関係のないわがままが多い…
彼女はアレシュを好きなようで、専門外なのに魔力の教育係に指名し、授業の時はアレシュが学ぶ気がないのか？と思うぐらい彼への質問ばかり。
そして、お昼を一緒に食べようと言われて断られても、しつこく追ってくる！
しかも、食堂へ行くことを反対された時に、キレイ事言ってましたよ。
お城で働く人達と身近にお話したいとか、仲良しが増えたらもっと浄化の勉強がんばれるとか…
イラッとしたものの、スッキリ気分になるシーンもありました。
悪気がなくて余計なことをする人って、一番やっかいだし、聖女だからと何でも周りに言うことを聞いてもらっている彼女が拒否されたのは気分良かったです。
あとは、終わり方が気になる終わり方！
近藤が誰かに襲われる！ってところで終了でした。
3巻の感想
いや～！！3巻めっちゃ面白い！！
この3巻は、大きな変化がドドーンと起こり始める巻だと言っていいですね。
まず、2巻最後の続きで、近藤が何者かに襲われて倒れているシーンから始まります。そんな彼のことを助けたのはカルヴァダ宰相。
近藤の治療をできるのはアレシュだけなのに、宰相が一刻でも早く治療をさせようとするわけですよ。アレシュ以外が治療したら、より悪化するってことを知りませんからね。
医務局長のシーロが、時間稼ぎをしてやっとアレシュが到着。
そして、治療からの～犯人を追い詰める展開に！
ここまでのエピソードだけでも満足ってぐらい面白かったのに、さらにハラハラする展開へ！！
ついに聖女の遠征が決まり、王子の一言で近藤も一緒に参加させられることになっちゃうんです。
普通の生活をしているだけでも体にダメージを受ける彼が、瘴気満載の地に赴くなんて、確実に死ぬのでは？ってぐらいの危険度なのに。
それでも近藤は、チャンスだと思って自ら参加すると言い出すんです。
その理由は、彼はこっそりとある計画を立てているから。
そして後半では、この決断が大きな変化に繋がり、優愛にとって厳しい状況になっていきます。
まず、アレシュとふたりで密着しながら馬で移動する近藤を見ていた優愛は、翌日の移動を変わってほしいとかぬかすんですよ。
それを聞いた近藤は、ついにハッキリと厳しいことを彼女に言います。
めっちゃスッキリ！！
そしてやっと彼女も気づいたんですよ。
自分の甘さはもちろん、この異世界は想像以上にあらゆる意味で危険だと…
そして、近藤とは違って自分の立場が危ないということにも…
近藤は、2回も死にかけながらも、着実に結果を出して出世し、周りから一目置かれる存在になっています。
それに対して優愛は、恋愛モードでただただ楽しく過ごすことを優先してきたわけで、何も役立ってませんから。
王子はじめ周りからも甘やかされ、実力不足で近藤との差は歴然！
そして最後は、ついに近藤の立てていた計画が何なのかがわかります。
その計画が成功すれば、聖女である優愛は必要なくなるかもしれない…
あと、BLとしての関係性は、根本的には大きな進展ありません。
しかし、ふたりが一緒にいるシーンに甘さを感じるようになりましたし、アレシュの気持ちがハッキリ描かれるように！
近藤もまた、ふたりの関係性が普通ではないことには気づいています。
4巻の感想
4巻からは、近藤たちが召喚された理由である瘴気対策が一段落し、中盤あたりから新たな教会とのストーリーが始まります。
恋愛モードも強くなっていますね。
前半で瘴気対策ストーリーは一旦終了
前半は、3巻で近藤が提案した瘴気対策を実行し、今後の計画に関して王様の前で色々と揉める内容から始まります。
これまで通り、聖女の威光を維持して得をしたい派と、より現実的に瘴気から国を守る方法を進めたい派との対立。
この時点で、聖女である優愛は、自分の立場も異世界の危険も理解しているため、王子たち周りの人達が優しくキレイごとを言っても流されません。
そして、聖女として褒められて有頂天になっていた彼女は、やっとすべての現実を知るんですよ。
浄化が終わってしまったら、自分のできることはないことも、元の世界に戻る方法はないってことも…
このあたりのシーンは、何度も読み返してしまったほど、好きでした。
超偉そうにしていた王子の人間らしい様子も見れますし…
後半は、瘴気監視計画や教会への出向の話がスタート！
後半は、教会に近藤が出向するストーリーが始まるものの、まだどうなるのかな？という感じですね。面白いってところまではいきません。
ただ、アレシュによって同じ家で暮らすことになるため、ふたりのプライベートや、近藤の気持ちの変化も描かれています。
日本に戻る方法も探すという話もあったため、今後ふたりがどうなるのか気になりますね。
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「異世界の沙汰は社畜次第」の感想ネタバレまとめ
最近増えている異世界BLです。
社畜だったリーマンが、異世界に来てスローライフを過ごしたいと思うのではなく、自分の存在価値のためにバリバリ仕事をして国を変えていくお話です。
エロシーンはほぼないので、BL初心者でもOK！
普通に異世界・転生ものとしても読むことができるはずです。
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以上、BL漫画「異世界の沙汰は社畜次第」のあらすじや感想ネタバレでした。最後までご覧いただきありがとうございました。
