BL「花と純潔」吸血鬼と人間の絵もストーリーも美しい漫画
この記事を書いている人 - WRITER -
漫画大好きで特にBLが好きな50代のおばさんです。気分だけはいまでも10代!
日々増え続けている電子書籍所持数は5,000冊以上♪お気に入りの感想をちまちま書いています。
桂小町先生のBL漫画
美しい描画と、ちょっと現実とは違うストーリーがぴったり!
花と純潔 あらすじ
人間と吸血鬼が共存して生きているという設定。
純潔の吸血鬼でプライドの高い千歳は高校生。美人の女子たちに取り囲まれ、彼女らの血を食事にもらっています。
そして千歳の斜め後ろの席から、いつもこっそり見つめているのが同じクラスの男子高校生の弥生。
弥生の気持ちを見透かした千歳は、彼の体を求めて血を飲みます。
それはあくまでも食事を摂る行為であり、自分は食糧でしかないのだとわかっているけれど・・・
だんだん弥生はつらくて耐えられなくなっていきます。
花と純潔 感想
ここからネタバレ注意!!
桂小町さんの漫画は、とにかく絵が好きで、なんとも言えない受けの色気がいいですね。それは他の作品でも同じです。
この花と純潔で気に入っている部分は、プライドの高い千歳がどんどん弥生にハマって変わっていくところ。最初の方は無意識でしょうが・・・
血の味は、相手への思いによって味が変わるという設定なのだけど、弥生の血の味が良いのだというのは早い段階でチラチラ出てきます。あとは、味を良くするために事前にエッチをするのに、それとは関係なく千歳がやりたがることもあったりして。
でも、弥生は最初から真面目で一途な性格なので、自分の食糧という立場がつらくてしかたがないのです。そこが切ない!
千歳がハッキリ気持ちを伝えた時は、弥生と一緒にホロッとしました(笑)
ストーリーが進むと、千歳も実は心にトラウマのようなものをもっていることがわかります。そのトラウマを解消させてくれるのが弥生。どうしていつも冷めた表情しか見せない千歳がこんなに変わっていくのかっていうのが、どんどんわかってきますね。
だから、2度目に読んだ時は、また違った楽しみ方ができます。
あっ・・・千歳は、こんな時からもう執着してるじゃん!!みたいな(笑)
好きなシーンは、みんなの前で千歳が弥生の血を飲んでいることをばらしてしまうところ。
弥生に宣言されて最後のエッチをしていた時、泣いてしまう弥生の顔見て、千歳がやさしいような切ないような顔をするところ。
千歳に気持ちを言われてボーゼンとしながら涙がにじみ出る弥生の表情も最高にキュンとしました。
この漫画には、他にももう1作品が収録されています。
「ノラ猫閣下の美しい人」
この作品もすごくいいです!!
拾われたノラ猫の目線でお話が進みます。
自分を拾った美しい人は、愛する彼もみんな自分から去っていくと思っている・・・
でも、自分はノラ猫のプライドがあるからほだされたりしない・・・
最後はとても温かい気持ちになれる作品です。
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