BL 王子の箱庭◆世話係が監禁!!
緒川千世先生のBL漫画。
執事と最愛の人の切ないラブストーリー
王子の箱庭 あらすじ
その日暮らしのチンピラ甲斐谷譲は、ある豪邸を訪れます。そこは、8年前まで譲るの家で、現在の主は譲の世話係をしていた岩瀬でした。
岩瀬は、今でも譲の家だと言って迎えてくれます。
譲は、金品を盗んでこっそり逃げ出そうとしますが、岩瀬に監禁されてしまいます。
手かせ・足かせをつけられて譲は、下の世話をしろと岩瀬をあおります。あおられて怒った岩瀬は譲を抱き…
監禁してしまうほど執着する世話係と、素直になれない主のお話。
王子の箱庭 感想
※(ここからはネタバレになる可能性あり)
とても切なくて愛しい漫画です。
使用人がいるほど裕福な家に育った譲は、父親の会社倒産によってチンピラになりさがってしまいます。
どん底の生活でクズ扱いされて生きてきた譲。
譲との約束を守って、いつかまたみんなで暮らせるようにと元の家を購入していた岩瀬。
あまりにも環境が変わったことによる心の葛藤などが切ないですね。
でも、緒川千世先生は、ドロドロした作品を描くこともありますが、この作品は後味はとてもいいです。そもそも監禁というのも、至れり尽くせりお世話をされていくので、重くはありません。
岩瀬は譲を監禁してしまうけれど、とても大切にしていて、どれだけ愛しているのかがよく伝わってきます。
譲もまた、昔の自分とは違うと思いつつも、本音では昔のように岩瀬と一緒にいる生活を求めるようになっていきます。
絵はとてもキレイだし、ストーリーもロマンチック♪
最後のシーンで「もう二度と放しませんよ」と岩瀬が言った時は、マジで涙が出そうになっちゃいました。
表題作の他に、
・断熱線上の鼓動
・王子の中庭
この2つの作品も収録されていますが、どちらもすごく良い漫画で大好き♪
王子の中庭は、譲と岩瀬のその後のお話です。
ほのぼのしていて、心が温かくなります。
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