BL「オオカミパパに溺愛されています」あらすじ・感想(ネタバレ注意) 運命のヒツジとオオカミ

BL漫画「オオカミパパに溺愛されています」のあらすじや感想(ネタバレ注意)についてご紹介します。
運命のつがいに夢を抱くふたりと、愛しい子どもたちのお話。
「オオカミパパに溺愛されています」
原作:かわい恋先生、作画:にかわ柚生先生の作品です。
オオカミパパに溺愛されていますのあらすじ
家事代行サービス会社に勤めているΩの針谷千明(はりがやちあき)は、ある日αの依頼人からの急な仕事を受けることになります。
急遽派遣された先で彼を迎えたのは、7歳の純・6歳の蓮・2歳の亮太と、家主である大神奈津彦(おおがみなつひこ)。
大神と亮太はハイブリッドアルファでオオカミでした。
3人の子どもたちはすぐに千明に懐いたものの、忙しく仕事をしている大神は取りつく島もなく、その態度はオオカミそのものです。
なるべく大神の気分を損ねないようにと気遣いながら住み込みで働き出した千明。
しかし、初日の夜から体に異変を感じ…
翌日のクリスマス・イブにみんなで食事を始めると、突如発情してしまいます。
発情期はずっと先のはずなのになぜ!?
オオカミパパに溺愛されていますの感想(ネタバレ注意)
※(ここからはネタバレになる可能性あり)
私は、基本的には単行本化してから漫画を買うのですが、どうしても読みたいと我慢できない作品だけ分冊版から読んでいます。
この作品は、その我慢できなかったもののひとつですね。
分冊版で読んでから、電子限定描き下ろし目当てで単行本も購入!!
とっても好きですね~~。
特に絵が好みにぴったりでした。
そして実際に読んでみると、まさにタイトルどおりに「溺愛」されています。
ストーリーの内容的には、Ωだというために保育士の夢をあきらめた千明が、家事代行先で運命の番と出会って幸せになるお話です。
運命の番だということは後半になるまではハッキリと言葉には出てこないものの、出だしからそうだろうと思わせる場面がバンバン出てくるので、オメガバースの設定を知っている方ならすぐに気づきます。
運命がテーマの絵本の話から、千明が初対面で動悸を感じながらお腹のあたりがズクッとしたりしてますしね。それ以外にも、たっくさん「運命の番でしょ!」ってシーンは入ってきます。
というか、そもそも商品説明に運命とか書かれてますからね…
ところが、大神は気づいているのに千明はまったく気づきません。
千明も大神も、言葉足らずなんですよ。
だからこそ、千明が自分で気づくようにと優しく溺愛する大神。
後半には、ちょっとした勘違いから千明が家を出てくる展開になりますが、ここまでするか!?ってぐらいのことをしてあっさり大神が呼び戻します。
まさにタイトルどおりの溺愛っぷりですね。
オメガバースとは言えば、理不尽な差別をされるなど、Ωがつらい思いをしていることが描かれたりしますが、この作品でもそれは一応あります。
しかし、過去を思い出して…というシーンのみなので、イラッとしたり嫌な気分にはなりません。2度ぐらい思い出すシーンがあるんですけど、どちらも今は幸せだろうというシーンで思い出しているので、暗くならないんですよね。
全体的にはほぼ甘々で幸せなシーンでまとめられています。
とは言っても、ただダラダラっと幸せダダ漏れのストーリーってわけではないです。
母親との思い出の絵本の話がキーポイントになっていたり、妹の存在によって誤解が生じ、ハラハラすることも…
大神の妹って登場してこないのに、このストーリーの問題点の元凶になっていますから、油断できない存在ですね。
それに、キャラがすっごくいいんですよ。
BL作品に狼ってたくさん出てくるけど、この大神はマジでカッコいいスパダリ!!
千明は、とっても素直でピュアなのに、セックスする時はかなりエロい!
このギャップがすごくて、大神がドハマリする気持ちもわかります。
そして…
これは最も重要!!
子どもたちが可愛すぎる~~~!!
やっぱり、ファミリーが登場する作品では、子どもの可愛さっていうのは重大要素ですよね。
あともうひとり忘れてはいけません。
大神の入院中の母親が、これまたすっごくできた人です。
本編から描き下ろしまで「ここまでか!」ってぐらい甘々のストーリーでしたが、気になるのはやっぱり大神の妹の存在なんですよね。
原作の小説では、何やら妹がまたやらかしてトラブルが発生しているようなので、コミカライズ化されるのを期待して待っています。
オオカミパパに溺愛されていますの感想まとめ
スパダリで溺愛してくれる大神と、めっちゃ可愛い子どもたち、そして優しい姑に囲まれて、最高に幸せになるんだろう!!と思わせてくれるところで終了です。
ところが、これではまだ終わらない…
お目当てだった単行本化・電子限定描き下ろしがこれまた最高でした。
猫のコスプレや、婚姻届の署名など、ほんわか心が温まるエピソードを読むことができます。
以上「BL「オオカミパパに溺愛されています」あらすじ・感想(ネタバレ注意) 運命のヒツジとオオカミ」でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。