きみにあげる。~絵がキレイで穏やかな雰囲気の純愛BL~
元やくざと借金を背負ったゲイの純愛
きみにあげる。
槇えびし先生の漫画です。
きみにあげる。あらすじ
世界が僕を拒絶してる…
そう思った嵐の日、飯沼涼一はある茶屋を見かけ店内に入ってみます。
そこには、店の主で独特の雰囲気をもった白河蓮がいました。「あそこの座席を君にあげる。」と言われた涼一は、優しい言葉とお茶の温かさで涙がこみあげてきます。
恋人(男)に裏切られて借金を背負った涼一は、蓮の店で働きながら居候することに。蓮の世話をしている律と3人で暮らし始めます。
元やくざで過去にしばられている蓮のことを知るに連れて力になりたいと思う涼一。素直でまっすぐな涼一と接することで、蓮にも少しずつ変化が起こってきます。
そんなある日、蓮を過去にしばりつけている人物、透綺があらわれ…
きみにあげる。感想
※(ここからはネタバレになる可能性あり)
表紙を見た時にそれだけで読みたくなった漫画です。
絵がとにかく素晴らしい。白と黒の色のバランスがよく、キャラクターの表情も最高に好きです。
読んでみて、ストーリーもキャラ設定も私にはドストライク!
切ないです。もう何度読み返したかわかりません。
いっけん天然なんだけど素直でまっすぐな考え方をする涼一と、過去から逃れられずに心を閉じている連。対照的なふたりですが、心に傷を持っているということは同じで、お互いを癒していくのがよくわかります。
そんな連のことをずっと見守ってきた律と、異常に執着して間違った方向に愛情を表してしまう透綺。
このふたりも幸せになってほしいな~~。
特に透綺は、幸せになってほしい!!超かっこいいいし(笑)
透綺にとっては、連がすべてだったんだろうな~~。
泣ける…
全体的に、この漫画は静けさを感じるんですよね。
茶屋ということもあるのだけど、静かな空間でゆったりと時間を過ごしてお茶を飲むような雰囲気。
それがまた切なさをかもし出すのだけど、涼一の明るさがあって暗いというイメージはありません。
日に日に閉ざした心を開いて、涼一に好意を持っていく連を見ているとホッとするし、彼を思う一途で明るい涼一を見ていると癒やされます。
心が温かくなる作品です。